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地方のとあるSIerのデザイン事情 — 大都会岡山 Advent Calendar 2016

by littlebusters

大都会岡山 Advent Calendar 2016 15日目の記事です。地方のSIerのデザイン事情ということで、割とレベルの低いポエムを書き殴りました。よろしければお付き合いください。
また、あくまでも某社の事情なので、大都会すべてのSIerがこうではありません、と、ひとまずお断りしておきます(あと、いろいろと表現はぼかしてると思ってください、えぇ)。


SIerで「デザイン」というと、やはり「イコール見た目」という認識で、デザインの依頼とともにエクセルの「画面設計書」が送られ、設計書のUIを小綺麗にまとめるという作業になることが大半です(デザインの結果が見た目になるので、そういう意味では間違ってはないのですが……)。

その設計書は決まって、処理の流れはZ字型なのに処理を継続するボタンは右上にあったり、削除ボタンを間違って押しやすい位置にあったりと、ザ・SE的な設計書です。

当然のごとく、仕様がほぼ固まった段階で依頼がくるので、画面に入れる項目数の増減やフローの変更など、デザイン的にこうしたほうがよいだろうな、ということはできないことが多いです(逆に言えば、全体に関わらない項目であれば、変更はできます)。

もちろん、設計から一緒にやりましょうという話は都度しますが、「大人の事情」で実現することはありません。


大人の事情

「大人の事情」まずは予算で、基本的にはビジュアルデザイン分しか入っていません。下手をするとベースのビジュアルデザインのみで、あとはSEなりプログラマの皆さんが、ベースを参考に組み上げるという形を採ることもあります(そして、ルールを守られることが少ない)。

続いてはスケジュールで、こちらも予算と同様にビジュアルデザインのスケジュールしか入っていません。さまざまな要因からエンドをずらせない中、デザインの予定を入れてもらえるだけでもありがたい話しなのですが……できれば時間をかけて作り上げたいという希望が叶うことはありません。

最も大きいの要因が、文化的にSEがユーザへのヒアリングを行い、業務を紐解きながらシステムに落とし込むという昔ながらの慣習から、デザイナーが入って設計をするという考えがないことが挙げられます。業務自体をシステムに落とし込むことが多く、今までのやり方で特に問題になることがないため、フローそのものに疑問を持つことはほとんどありません。

もしかすると自社サービスならば、まだ融通がきくのかもしれませんが、受託開発ではその余白を作ることは容易ではないのが現状です。


どうするの? って話

「んじゃ、そのままでいいのか?」という話しになりますが、こうした「大人の事情」を変えるためには、新しい文化をつくって行くしかないでしょう。

しかし、いきなり「デザインを上流工程から取り入れようぜ!」と叫んだところで、「は?」ということになりかねない(というか、なる)ため、例えば社内勉強会を開いて、ビジュアルデザイン方面の基本的なセオリーを伝えながら、「実は設計が…」みたいに徐々に意識付けをしていくしかないと思っています。

SE自身も設計の重要性は理解しており、例えばアクセシビリティは考慮する項目として入っています(できているかはさておき)。そこをもう少し進めて、設計がビジュアルやレイアウトにもつながるんだよ、というメッセージをうまく受信できる素地作り、要するにデザインに関する知見を持ってもらうことが必要ではないか、という考えです。

エンジニアにデザインは必要か? という話にもなってきますが、ビジュアルデザインまでは不要だけど、例えば「処理を継続するためのボタンが右上へあることに疑問を持つ(どこがいいかは決めかねるけど)」ぐらいの知見は持っておいて損はないハズです(エンジニアにもそうしたやる気が必要なのですが)。

知見があれば、SEだけの考えでは配慮できないことがあるとわかっているので、デザイナー(あるいは他の職域のメンバー)を参加させる意義が共有されやすく、より良い方法でプロジェクトを進められるようになれるのではないかと妄想しています(あ、いや、甘い考えってのはわかってますよ)。

きちんと設計することが当たり前の話のようで、地方の某SIerではまだまだこのような状況なのです。
ただ、時代の流れか、トップあたりが徐々にデザインの重要性を語り始めました。その言葉は、まだ「ビジュアルデザイン」の域を出ていませんが、ボトムアップだけでは限界があるため、これを機に流れが一気に変わって欲しいと願うばかりです。


まぁ、さっさと自身で行動を起こせって話ですよねー、ということでポエムを終わります。


littlebusters
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